最近、生成AIの最新情報や活用事例に熱心な方々の間で話題となっている「Claude MCP」について、皆さんはご存知でしょうか?この新機能は、その可能性の広がりから「革命的だ」と多くの人々が熱狂しています。今回は、そんなClaude MCPの魅力と、特にノートアプリ「Obsidian」との相性が抜群な理由について、詳しくご紹介したいと思います。
Claude MCPとは何か?
まず、Claude MCP(Model Context Protocol)とは、AI言語モデルであるClaudeに新たに追加された機能です。この機能を利用することで、難しいプログラミング知識がなくても、チャットを通じてさまざまなデータにアクセスしたり、操作したりすることが可能になります。
- インターネット検索の実行:Brave Searchを組み込むことで、Claudeから直接ウェブ検索を行うことができます。
- ファイルシステムの操作:自分のパソコン上のファイルを操作し、テキストファイルの作成や編集、名前の変更、ファイルの検索などが可能です。
- Webスクレイピング:ウェブサイトから情報を取得し、それをExcelなどにまとめることができます。
これらの機能を組み合わせることで、例えば「ブラウザを開いてウェブサイトの情報を要約し、必要なデータを抽出してExcelにまとめ、それをパソコンに保存する」といった高度なタスクを、チャット上の指示だけで実行することができます。
Claude MCPのオープンソース化と今後の展望
さらに注目すべきは、MCPがオープンソースで開発されている点です。そのため、世界中の開発者が独自のMCPサーバーを作成し、さまざまなアプリケーションとの連携が可能になります。
実際、すでに以下のようなMCPサーバーが開発されています:
- Notionとの連携:ノートアプリNotionと接続し、データのやり取りが可能。
- YouTubeトランスクリプトの取得:YouTubeの動画から文字起こしデータを取得し、分析や保存が可能。
- BigQueryとの連携:Googleのビッグデータ解析サービスBigQueryと接続。
これらのMCPサーバーを利用することで、Claudeの機能はさらに拡張され、さまざまなワークフローの自動化が実現できます。
Claude MCPとObsidianとの連携がもたらす新たな可能性
特に驚かされたのが、ノートアプリ「Obsidian」との連携です。Obsidianは、ローカルのMarkdownファイルを読み込んでノートを作成するアプリケーションで、カスタマイズ性が高く、多くのプラグインが開発されています。
ObsidianとClaude MCPの相性の良さ
- ローカルファイルの操作:Claude MCPを通じて、Obsidianが参照するフォルダに直接Markdownファイルを生成・編集できます。
- プラグインとの組み合わせ:Obsidianの豊富なプラグインと組み合わせることで、マインドマップの自動生成やタスク管理など、さまざまな機能を強化できます。
Claude MCP活用例
例えば、「生成AIの活用アイデアを10個考えて、それをObsidianに保存して」という指示をClaudeに出すと、以下のような流れでタスクが実行されます:
- アイデアの生成:Claudeがアイデアを10個生成。
- Markdownファイルの作成:生成されたアイデアをMarkdown形式でテキストファイルにまとめる。
- ファイルの保存:Obsidianの指定フォルダにファイルを保存。
- Obsidianでの閲覧:Obsidianを開くと、新しいノートが自動的に追加されている。
さらに、Obsidianのマインドマッププラグインを活用すれば、生成したアイデアをマインドマップとして視覚的に整理することも可能です。
MCPサーバーの難しさ
現時点では、MCPサーバーのセットアップにはPythonやNode.jsなどのプログラミング知識が必要で、ターミナルやシェルを使ってインストール作業を行う必要があります。そのため、導入のハードルが高いと感じる方も多いかもしれません。
しかし、今後はGUI(グラフィカルユーザーインターフェース)を通じて、簡単にMCPサーバーを追加・管理できるようになることが期待されています。実際、開発者たちはユーザーフレンドリーなインターフェースを提供する方向で進めており、将来的には専門知識がなくてもMCPの機能をフルに活用できるようになるでしょう。
Claude MCP設定方法
1. MCPサーバーの設定
- 必要なソフトウェアのインストール:Node.jsやPythonなど、サーバーの実行に必要な環境を整えます。
- サーバーのダウンロードと起動:GitHubなどからMCPサーバーのコードを取得し、ローカルで実行します。
- Claudeデスクトップアプリとの連携:設定ファイルを編集し、MCPサーバーとClaudeを接続します。
2. 実際の操作
設定が完了すると、Claudeデスクトップアプリから以下のような指示が可能になります:
- ファイルの作成・編集:特定のフォルダに新しいファイルを作成し、内容を記入。
- ウェブ情報の取得:ブラウザを開いてウェブサイトを閲覧し、その内容を要約。
- データの保存:取得したデータをExcelやCSV形式で保存。
例えば、「2024年までの日本の人口推移を調べて、それをExcel形式で保存して」という指示を出すと、次のように処理が進みます。
- Brave Searchで検索:ClaudeがBrave Searchを使って情報を検索。
- ウェブサイトの閲覧と情報取得:必要なウェブサイトを開き、情報をスクレイピング。
- データの整形と保存:取得したデータをExcel形式に整形し、指定した場所に保存。
Claude MCPまとめ
Claude MCPは、AIとさまざまなアプリケーションを結びつける革新的な技術であり、その可能性は無限大です。特にObsidianとの連携は、情報整理やノート作成の効率を飛躍的に向上させてくれます。
導入の難しさはありますが、その価値は十分にあると感じています。興味を持たれた方は、ぜひ挑戦してみてください。今後もAI技術の進化から目が離せませんね。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。