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FX 時間帯別(欧州時間・ロンドン時間/東京時間/NY時間)の特徴

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目次

1.時間帯別って何?

FX(外国為替証拠金取引)は、24時間取引が可能なことが大きな魅力です。この特性を活かして、トレーダーは自分のライフスタイルや取引戦略に合わせて、最適な時間帯を選ぶことができます。特に、欧州時間(ロンドン時間)や東京時間、ニューヨーク時間は、それぞれ異なる市場の特徴を持ち、取引の活発さや相場の動きに大きな影響を与えます。

本記事では、特に欧州時間(ロンドン時間)に焦点を当て、この時間帯の特徴やおすすめの取引手法について詳しく解説します。また、ニューヨーク時間や東京時間の特徴についても併せて紹介し、それぞれの時間帯に適した取引戦略を提案します。これにより、読者の皆さんがFX取引をさらに有利に進めるための参考になれば幸いです。

2. 欧州時間(ロンドン時間)の特徴

欧州時間の定義

欧州時間とは、ヨーロッパの主要な金融市場が開いている時間帯を指します。具体的には、ロンドン、フランクフルト、チューリッヒなどの市場が開場している時間を指します。この時間帯は、世界の金融市場の中でも非常に活発な時間帯として知られています。

サマータイムと冬時間の違い

欧州ではサマータイム(夏時間)が採用されており、通常3月の最終日曜日から10月の最終日曜日までがサマータイム期間です。この期間中、ロンドン時間は日本時間の16時から24時となります。冬時間に切り替わると、ロンドン時間は日本時間の17時から25時(翌朝1時)となります。

欧州内の地域ごとの市場開場時間

欧州は広い地域に渡っているため、厳密には市場の開場時間は異なります。東欧の市場(例:モスクワ)は早めに開場し、続いて中欧(例:フランクフルト、チューリッヒ)、そして西欧(例:ロンドン)の市場が開場します。この順番に市場が開くことで、欧州全体での取引時間が長くなります。

欧州時間における主な通貨ペアの動き

欧州時間では、特にユーロ(EUR)やイギリスポンド(GBP)などの欧州通貨が含まれる通貨ペアが活発に取引されます。具体的には、EUR/USD、GBP/USD、EUR/JPY、GBP/JPYなどの通貨ペアが大きな値動きを見せることが多いです。

3. ロンドン時間の具体的な取引タイミング

ロンドン時間は、FX市場で最も活発に取引が行われる時間帯の一つです。この時間帯に取引することで、トレーダーは大きな値動きを狙うことができます。ここでは、ロンドン時間の具体的な取引タイミングについて詳しく解説します。

ロンドン時間の開始と終了

ロンドン市場が開くのは日本時間で16時(サマータイム)または17時(冬時間)です。市場が開場する時間は、新しい取引日の始まりとして多くのトレーダーに注目されています。ロンドン市場がクローズするのは24時(サマータイム)または25時(冬時間)で、この時間帯まで取引が活発に行われます。

ロンドン時間中の市場の動きとトレンド

ロンドン市場が開場すると、前日のニューヨーク市場の影響が反映され、新たなトレンドが形成されることが多いです。特に、ロンドン市場の開場直後は、多くの注文が一斉に入るため、相場が大きく動くことがよくあります。この時間帯は、トレンドの始まりを捉えるチャンスが多く、順張りの手法が有効です。

ロンドン時間の活発な時間帯

ロンドン時間中でも特に活発な時間帯は、以下の通りです:

  • 開場直後の1時間:日本時間の16時~17時(サマータイム)または17時~18時(冬時間)。この時間帯は、多くの注文が集中し、相場が大きく動く傾向があります。
  • 欧州勢の取引開始:ドイツやフランスなどの欧州主要市場も同時に開場するため、この時間帯に取引がさらに活発になります。
  • ニューヨーク市場の開場前後:日本時間の22時~24時(サマータイム)または23時~25時(冬時間)。ニューヨーク市場の開場前後は、ロンドンとニューヨークの市場が重なるため、取引が最も活発になる時間帯です。

4. 欧州時間(ロンドン時間)のおすすめの手法

欧州時間(ロンドン時間)はFX取引において特に重要な時間帯です。この時間帯には多くのトレーダーが参加し、流動性が高まるため、適切な取引手法を選ぶことで大きな利益を狙うことができます。ここでは、ロンドン時間におすすめの手法について詳しく解説します。

順張りの売買手法

順張り(トレンドフォロー)は、ロンドン時間に特に有効な手法です。市場が開場した直後は、多くの注文が一斉に入るため、新しいトレンドが形成されることが多いです。以下の手順で順張りを行います:

  1. トレンドの確認:ロンドン市場の開場直後に、主要な通貨ペア(例:EUR/USD、GBP/USD)のチャートをチェックし、明確なトレンド(上昇または下降)を確認します。
  2. エントリーポイントの設定:トレンドが確認できたら、トレンド方向に順張りでエントリーします。例えば、上昇トレンドの場合は買い(ロング)、下降トレンドの場合は売り(ショート)を行います。
  3. リスク管理:損失を最小限に抑えるために、ストップロス(損切り)注文を適切に設定します。目安として、直近のサポートラインまたはレジスタンスラインを基準に設定すると良いでしょう。

ロンドンフィキシング

ロンドンフィキシングとは、ロンドン市場で日々行われる為替レートの基準決定のことを指します。通常、ロンドン時間の深夜0時(GMT)に行われ、この時間帯に為替市場が一時的に大きく動くことがあります。この動きを利用した手法として、以下の方法があります:

  1. フィキシング前の準備:フィキシング前(日本時間で23時前後)に市場の動きを観察し、直近のトレンドやサポート・レジスタンスレベルを確認します。
  2. エントリータイミング:フィキシング直前に、トレンド方向にエントリーします。フィキシングによって価格が急騰または急落することが多いため、このタイミングで短期的な利益を狙います。
  3. 素早い決済:フィキシング後、市場の動きが落ち着く前にポジションを決済し、利益を確定します。

経済指標発表の影響と対応策

ロンドン時間は多くの経済指標が発表される時間帯でもあります。経済指標は市場に大きな影響を与えるため、これを利用した取引も有効です。

  1. 経済指標カレンダーの確認:取引前に、ロンドン時間に発表される主要な経済指標(例:イギリスのGDP、ユーロ圏の失業率など)を確認します。
  2. 指標発表前の準備:発表前に市場の動きを観察し、発表後のシナリオを複数考えます。ポジティブな指標結果が予想される場合は買い、ネガティブな結果が予想される場合は売りのシナリオを準備します。
  3. 発表後のエントリー:指標発表直後の市場の反応を見てエントリーします。急激な値動きに対応するために、迅速な判断と行動が求められます。

5. ニューヨーク時間の特徴

ニューヨーク時間は、ロンドン時間と並んで非常に重要な取引時間帯です。この時間帯に取引を行うことで、トレーダーは大きな値動きを捉えることができます。ここでは、ニューヨーク時間の特徴について詳しく解説します。

ニューヨーク時間の定義と取引時間

ニューヨーク時間は、アメリカの主要金融市場が開いている時間帯を指します。サマータイム(夏時間)の場合、ニューヨーク市場は日本時間の22時から翌朝6時まで開いています。冬時間になると、取引時間は1時間遅れ、日本時間の23時から翌朝7時までとなります。

欧州時間との重複時間帯

ニューヨーク時間の開始時刻は、ロンドン時間の終了直前にあたるため、ニューヨーク市場が開場する時間帯にはロンドン市場もまだ開いています。この重複時間帯(日本時間の22時から24時)は、特に取引が活発になる時間帯です。この時間帯には、多くの市場参加者が取引を行うため、相場の変動が激しくなります。

ニューヨーク時間の取引活発さと主な通貨ペア

ニューヨーク時間には、多くのトレーダーが参加し、特に以下の通貨ペアが活発に取引されます:

  • EUR/USD(ユーロ/米ドル)
  • USD/JPY(米ドル/日本円)
  • GBP/USD(イギリスポンド/米ドル)
  • USD/CHF(米ドル/スイスフラン)

これらの通貨ペアは、ニューヨーク時間中に大きな値動きを見せることが多く、短期トレードに適しています。また、ニューヨーク市場が開場するタイミングで、アメリカの主要経済指標(例:非農業部門雇用者数、消費者信頼感指数など)が発表されることが多いため、これらの指標が相場に大きな影響を与えることがあります。

ニューヨーク時間の取引戦略

ニューヨーク時間に取引を行う際には、以下の戦略が有効です:

  1. 指標発表前後のトレード:主要経済指標が発表されるタイミングを狙って取引を行う。指標発表前にポジションを構築し、発表後の急激な値動きで利益を狙う。
  2. 重複時間帯のトレード:ロンドン時間とニューヨーク時間が重なる時間帯は取引が最も活発になるため、この時間帯に短期トレードを行う。
  3. スキャルピング:短期的な値動きを捉えるスキャルピング手法もニューヨーク時間には有効。特に、指標発表後の急激な値動きを利用したトレードが効果的。

6. 東京時間の特徴

東京時間は、アジア市場の中で最も重要な取引時間帯の一つです。この時間帯に取引を行うことで、特定の通貨ペアの値動きを捉えることができます。ここでは、東京時間の特徴について詳しく解説します。

東京時間の定義と取引時間

東京時間は、日本の金融市場が開いている時間帯を指します。具体的には、日本時間の朝9時から夕方の17時までが東京時間にあたります。この時間帯は、アジア市場全体が活発に取引される時間でもあります。

東京時間中の市場の動きとトレンド

東京時間中は、以下の通貨ペアが特に活発に取引されます:

  • USD/JPY(米ドル/日本円)
  • AUD/JPY(豪ドル/日本円)
  • NZD/JPY(ニュージーランドドル/日本円)

これらの通貨ペアは、東京市場が開いている時間帯に大きな値動きを見せることが多いです。また、東京時間中は、アジア地域の経済指標やニュースが相場に影響を与えることが多いため、これらの情報に注意することが重要です。

東京時間の活発な時間帯と影響する経済指標

東京時間中でも特に取引が活発になる時間帯は、以下の通りです:

  • 朝の9時から10時:市場のオープニングベルと共に、多くの注文が一斉に入るため、この時間帯に大きな値動きが見られることが多いです。
  • 正午前後:アジア地域の経済指標が発表される時間帯で、この時間帯も取引が活発になります。特に、日本の経済指標(例:失業率、消費者物価指数など)が発表されると、USD/JPYを中心に大きな値動きが起こることがあります。
  • 午後の15時から17時:欧州市場のプレオープンに向けて、取引が活発になる時間帯です。特に、欧州の経済指標やニュースが相場に影響を与え始める時間帯でもあります。

東京時間の取引戦略

東京時間に取引を行う際には、以下の戦略が有効です:

  1. 指標発表前後のトレード:アジア地域の経済指標が発表されるタイミングを狙って取引を行う。特に、日本の主要経済指標が発表される時間帯には、USD/JPYの値動きを狙ったトレードが効果的です。
  2. オープニングベル後のトレード:東京市場のオープニングベル後、最初の1時間に多くの注文が集中するため、この時間帯にトレンドを捉えるトレードを行う。
  3. 予約決済の活用:日中の仕事などで取引に集中できない場合は、予約決済(予約注文)を利用して、事前に設定した価格での売買を行う。これにより、リアルタイムで取引ができない場合でも、計画的にトレードを行うことができます。

FX取引は、24時間取引が可能な点が魅力の一つです。しかし、取引時間帯によって市場の動きや取引量に違いがあるため、それぞれの時間帯の特徴を理解することが重要です。ここでは、これまでに解説した欧州時間(ロンドン時間)、ニューヨーク時間、東京時間の特徴と取引戦略をまとめます。

欧州時間(ロンドン時間)

欧州時間(ロンドン時間)は、日本時間で16時(サマータイム)または17時(冬時間)から始まり、24時(サマータイム)または25時(冬時間)に終了します。この時間帯は、多くの市場参加者が取引を行い、特にユーロやポンドを含む通貨ペアが活発に取引されます。

取引戦略

  • 順張りの売買手法を利用し、トレンドに従った取引を行う。
  • ロンドンフィキシングや主要経済指標の発表タイミングを狙った短期トレード。

ニューヨーク時間

ニューヨーク時間は、日本時間で22時(サマータイム)または23時(冬時間)から始まり、翌朝6時(サマータイム)または7時(冬時間)に終了します。この時間帯は、ロンドン時間との重複時間帯があり、特に取引が活発になります。

取引戦略

  • 指標発表前後のトレードを行い、急激な値動きを狙う。
  • 重複時間帯に短期トレードを行い、相場の動きを捉える。

東京時間

東京時間は、日本時間の朝9時から夕方17時までが取引時間です。この時間帯は、アジア市場全体が活発に取引される時間であり、特に日本円を含む通貨ペアが大きな値動きを見せます。

取引戦略

  • 指標発表前後のトレードを行い、アジア地域の経済指標を活用する。
  • オープニングベル後のトレードで、トレンドを捉える。
  • 予約決済を活用し、日中の仕事などでリアルタイムの取引が難しい場合でも計画的にトレードを行う。

まとめ

各時間帯にはそれぞれの特徴があり、取引戦略も異なります。取引が活発に行われる時間帯を狙って取引を行うことで、より大きな利益を狙うことができます。特に、欧州時間(ロンドン時間)は取引が活発であり、日本人トレーダーにも適した時間帯です。また、ニューヨーク時間や東京時間も、それぞれの特徴を理解し、適切な戦略を選ぶことで効果的に取引を行うことができます。

この記事が、皆さんのFX取引における時間帯ごとの戦略選びの参考になれば幸いです。

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