これは全人類に読んでもらいたい本だったので、要約して紹介したいと思います。
この本を読めば、わかりやすく話をしたり、物事の本質を見抜いたりできるようになります。
具体的な話ばかりだと本質が見えなくなる
例えば、お皿を洗って、靴を片付けて、服は洗濯機へ・・・と一つひとつの事柄を伝えていくと、聞く相手は、考えることが多くなり、話も長くなります。
これを一言でまとめると、ズバリ・・・
「部屋を整頓して」
ということですね。
他にも、
「弊社は、パスタ屋、とんかつ屋、中華料理屋などを展開しています。」
という説明では、
“飲食”
というキーワードがないので、事業の要点が伝わりにくいですね。
抽象的な話ばかりだと行動できない
抽象的とは、複数の情報に共通するパターンを「まとめる」ことで、誰にでも通じる話題を導き出す能力です。たとえば、以下の3つの商品について考えてみます。
- 生クリームどら焼き
- チョコレートドーナツ
- あんパン
いずれも、実際に販売されている人気スイーツです。つまりずべて具体的なものですね。
抽を上げると
「和菓子にアレンジを加えている」
という共通点が浮かび上がりますね。
ここから、「和菓子はヒットしやすい」という法則が導けるのです。
車の両輪である具体と抽象
抽象的思考力と具体的思考力は、車の両輪と言われています。
一方が欠けたり過剰になったりすれば、それぞれの良さを発揮できません。
抽象的思考に偏ると、机上の空論や理想論しか生まれず、現実的な成果を得られません。
具体的思考だけでは物事をパターン化・一般化できないため、課題を洗い出し、生産性を上げることはできないです。
抽象と具体を行き来すると頭がよくなる
抽象と具体を行き来しながら思考することには、どのような効果があるのでしょうか。
もう少し詳しく見ていきましょう。
著書を参考に、4つのメリットをお伝えします。
学習能力が高まる
抽象的・具体的思考力は、学び、成長していくのに欠かせません。
これまでの経験から学びを抽出し、「仕事のコツ」や「業務の流れ」などの知識をつけるには、抽象的思考力が必要です。
抽象的思考力が乏しければ、どんなに経験を積み重ねても学びを得られず、成長が滞ってしまうでしょう。
一方で、獲得した知恵を実践に移すには、具体的思考力が必要です。いくら知識を蓄えても、実際のシーンで活かせなければ、成長は止まります。
具体的思考力は、抽象的な情報を理解する助けにもなります。
たとえば、
「小売業者」という抽象的な用語を目にしたとき、「コンビニやスーパーマーケットのことか」と具体的にイメージできれば、理解がスムーズに進みますよね。
抽象的・具体的思考力は、さまざまなかたちで学習に関わっています。
【例】
- 業務経験をもとに、効率的な方法を考える(具体→抽象)
- 成功者の自伝や創業記を読み比べ、共通点を考える(具体→抽象)
- 学んだ知識を行動できるようにする(抽象→具体)
- 抽象的な言葉を、自分の生活に落とし込んで理解する(抽象→具体)
分析力が高まる
身のまわりの事象を分析し、問題点を洗い出したり今後の方針を考えたりするのにも、抽象的・具体的思考力は必要です。
プロジェクトやチームの状況を正しく理解するには、具体的なデータを抽象化し、総合的な視点でとらえることが必要です。
そのうえで具体的思考を用い、解決策を考えます。
抽象と具体を行き来する方法
これらご紹介する方法を実践すれば、抽象と具体を自在に使い分け、仕事や勉強で成果を出せます。
Why・What・Howで自問する
- 「Why」での自問→抽象的思考を促す
- 「What」「How」での自問→具体的思考を促す
町を歩いていて焼肉屋が目に入ったら、
「なぜ焼肉屋はこんなに繁盛しているんだろう?」
「なぜこの場所に出店したんだろう?」
と「Why」で問いをつくり、考えてみます。
答えるには、「安価だから」「料理の提供が早いから」「手軽に肉を食べられるから」など、焼肉屋の特徴を考えることになります。
つまり、物事を抽象的に考察するトレーニングができるのです。
反対に、
「焼肉屋で新商品を出すなら何がいいだろう?」
「さらに繁盛させるにはどうすればいいだろう?」
と「What」「How」で問いをつくれば、具体的な答えを挙げることになるため、具体的思考力を鍛えられます。
◆「Why」で問う例(抽象的思考)
- なぜ焼肉屋はこれほど繁盛しているのだろう?
- なぜあの人は仕事が早いのだろう?
- なぜ経済は失速しているのだろう?
◆「What」「How」で問う例(具体的思考)
- 焼肉屋で新商品を出すなら何がいいだろう?
- さらに繁盛させるにはどうすればいいだろう?
- あの人から学べることはなんだろう?
- あの人のようになるにはどうすればいいだろう?
- これから盛り上がる産業はなんだろう?
- 経済を立て直すにはどうすればいいだろう?
マコなり社長も推薦している「具体抽象トレーニング」
図やイラストでわかりやすく説明されているので、隙間時間で、区切っても読むことができます。
わかりやすい話がしたい方、営業力を上げたい方、問題を本質的に解決したい方は、手にとってみてください。
audibleは耳で読む本で、通勤はもちろん、家事や休憩時間にもさっと聞くことができます。
私は筋トレをしながら読んでいます。
今なら登録するだけで、本を1冊もらえるキャンペーンもあるので、体験しない手はありません。
さらに登録して、本を1冊もらって、すぐ解約しても、もらった本はそのままです。
ノーリスクで体験できます。