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親として知っておきたいプログラミング教育の基礎知識

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2020年度から小学校でも必修化されたプログラミング教育。 この記事では、日本の小学校でプログラミング教育が始まった背景から、親として知っておきたい基礎知識までをまとめました。

目次

なぜ、小学校でプログラミング教育が始まったのか。

これからの時代に生きる上での必要な知識や考える力を学んでいくためです。

2020年度から、小学校でのプログラミング教育が必修化になった背景には、 主に3つの大きな目的があります。

プログラもング教育の必須化

プログラミング教育必修化の背景1

今や私たちの毎日の生活のなかで当たり前に使われている、コンピュータの仕組みを知ることです。 小学校では、自分の身のまわりのことにはじまり、社会がどのように成り立っているのか、普段使っているものの仕組みはどうなっているかなどを学んでいきます。 

現代においては、コンピュータの知識もその1つで、子どもたちはプログラミング教育を通じて、 デジタル機器の使い方を自然に覚えつつ、同時に色々なものがプログラムで動いていることを、プログラミングの体験を通じて学びます。

「小学校プログラミング教育のねらい」。 文部科学省「小学校プログラミング教育の手引(第三版)」 (https://www.mext.go.jp/content/20200218-mxt_jogより

プログラミング教育必修化の背景2

「プログラミング的思考」を育むことです。 プログラミングでは、例えば「猫のキャラクターを歩かせて『ニャー」 と鳴かせたい」と考えた場合、「どのような動きが必要なのか」、そして「それらの動きをどのように組み合わせれば目的を達成できるのか」を考えていきます。 これらの一連の思考が「プログラミング的思考」です。 プログラミング教育では、論理的に考える力を養うことも、大きな目的となっています。

プログラミング教育必修化の背景3

コンピュータという道具を、社会や自分の人生にどのように役立てていくかを考え、実践していく化することです。海外では小学校からプログラミングを学んでいる国も多く、日本はプログラミング教育においては後進国と言われています。 そうした背景もあり、小学校で必修化することで、日本の子どもたちが等しくプログラミングに触れる機会が作られたのです。

具体的には、どのような授業が学校で行われるのでしょうか。

小学校では、 算数の図形の理解や、理科の電気の実験などでプログラミングを活用します。

小学校でのプログラミング教育では、国語や算数のように「プログラミング」 という教科が新たに設けられるわけではありません。 文部科学省では、小学校におけるプログラミング教育を、6つのジャンルにわけて解説しています。

小学校段階のプログラミングに関する学習活動の分類 

文部科学省【https://www.mext.go.jp/content/20200218-mxt_jogai02-100003171_002.pdf

A 学習指導要領に例示されている単元等で実施するもの

B 学習指導要領に示される各教科 等の内容を指導する中で実施するもの

C 教育課程内で各教科等とは別に実施するもの B 学習指導要領に例示されてはいないが、学習指導要領に示される各教科 等の内容を指導する中で実施するもの 

D クラブ活動など、特定の児童を対象として、教育課程内で実施するもの

E 学校を会場とするが、教育課程外のもの 

F 学校外でのプログラミングの学習機会

このうち、一番上の「A分類」と呼ばれるものは教科書にも載っているものであり、多くの学校が実施する授業になります。 A分類の授業では実際にどんなことを行うのか、その内容とねらいについて紹介します。

・5年生算数 : プログラミングを使って、 正三角形や正五角形などを描く方法を考えることで、コンピュータは正確な作図ができることを知り、辺や内角といった正多角形の性質を学んでいきます。

・6年生理科: 電気は作ったり貯めたりすることができ、かつ他のエネルギーに変換できるという学習のなかで、従来の豆電球や電池を使った実験にプログラミングを組み合わせます。 プログラミングによって、日常で使われている 「人がいなくなったら電気を消す」といった節電のシステムを簡単に作ることができ、 電気の働きをわかりやすく学んでいきます。

・総合的な学習の時間: 「情報技術」 を、 社会やものづくりとつなげた3つの課題が例示されています。 例えば、プログラミングを使って簡単な自動販売機の仕組みを自分で作ってみることで、 現在は身近なものの多くがプログラミングによって動いていることを知り、 どのような手順で作られているかを実感をもって知ることができます。

このように、プログラミングという“道具” を使うことで、授業で学ぶ内容をよりわかりやすくする工夫がされています。

このほかにも、 図工で好きな生き物の絵を描いてプログラミングで動きをつけてみたり、 国語でゲーム制作を通じて漢字の成り立ちを学んでみたりといった、今までにないユニークな授業も始まっています。

ここで紹介したA分類は、 小学3年生以降を対象にしていますが、低学年ではまず「コンピュータやプログラミングに親しむ」というところからスタートし、段階的に慣れ親しんでいくことが推奨されています。

 小学校で使われているプログラミングツールの「Scratch(スクラッチ)」や「Viscuit (ビスケット)」は、難しいプログラミングの言語を使わなくても、低学年でも簡単に、直感的な操作でプログラミングをすることができます。

プログラミング教育によって、どんな効果が期待されているのか。

将来どんな仕事でも役に立つ論理的思考力やあきらめずに挑戦する力、表現力が育まれます。

プログラミング教育の効果
プログラミング教育の効果

まず、小学校ではプログラミングを通じて、 身のまわりにあるコンピュータの仕組みを自然に理解していきます。

そして、プログラミングは難しいものではなく楽しいものだという経験から、コンピュータへの苦手意識を持たないようにします。さらに、タイピングや情報活用能力を育んでいくことで、コンピュータをもっと便利な道具として活用することも期待されています。

プログラミングの利点は「何度でもやり直して、繰り返し挑戦できる」ことです。 実は、 間違えたり失敗したりしたときこそが、新しい考え方やアイデアにつながる発見になるかもしれません。 普段の勉強や発表では失敗を恐れてやらない子どもでも、プログラミングでは何度でも挑戦することで、 最後までやり遂げる力を身につけることができます。

さらに、プログラミングは自分の 「○○をしてみたい」「作ってみたい」という思いを、すぐに表現できる道具でもあります。

これまではダンボールや紙で作っていたものを、これからはコンピュータを使ってプログラミングでかたちにするという選択肢が増えるのです。

「思考力」 や 「判断力」 だけでなく、 「表現力」の育成もプログラミングで期待される要素です。 ただし、すべてがデジタルにとって代わるというわけではなく、これまでのアナログの良さは残しつつ、 デジタルならではの利点を生かし、 両方の 「良いとこ取り」をしていくことが可能になったといえるでしょう。

小学校におけるプログラミング教育は「プログラマやエンジニアを育てる」ことを目的としてはいません。 しかし、プログラミング教育の授業をきっかけに、もっとプログラミングのスキルを身につけたいと考え、独学や教室に通って、大人顔負けのアプリやサービスをつくりだす子どももいます。

現在は小学生から参加できる全国的なプログラミングコンテストや、プログラミング検定試験などもありますので、子どもが興味をもったらチャレンジさせてあげてください。

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これからの時代は、急激な技術の発展により、まさに予測不可能な時代に突入しています。そんななか、自分が問題の解決方法を考え、その手順を論理的に組み立てていく「プログラミング的思考」という力は、将来どの職業に就こうと、とても役立つ強力な武器になります。

近年では、そうした力を持つ子を対象にした「プログラミング入試」を取り入れた私立中学校も増えています。

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親として、子どもにできるプログラミングの環境づくり

子どもが興味を持ったら、パソコンやネットなどの環境を整えてあげるとよいでしょう。

子どもがプログラミングに興味を示しているようでしたら、いつでもその興味を実行できるよう、プログラミングができる環境を自宅に整えたり、プログラミングを学べる教材や教室を探してみたりすることをおすすめします。

「親のやらせたい」と 「子どもがやりたい」ことが一致するとは限りません。

そのため、子どもに無理やり強いることは避けたいものです。 とはいえ、最初のきっかけ作りとして、プログラミングが体験できるイベントやオンラインのワークショップなどに参加してみたり、 教材や本を買ったりといった導入をつくってあげることもよいでしょう。

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パソコンを子どもに用意する際は、 目的に応じた機種を選んでください。 タイピングの練習も兼ねるのであれば、キーボードが付いたノートパソコンや、タブレットにもなる「2in1」タイプのパソコンがおすすめです。

DELL 2in1ノート

その際、インターネットを使う上でのマナーや危険性を確認し、利用する時間などを親子で考え、家庭内での使用ルールをあらかじめ決めておくことがとても重要です。

総務省「国民のための情報セキュリティサイトキッズ」

(https://www.soumu.go.jp/main_sosiki/joho_tsusin/security/kids/)

日本の教育事情「GIGAスクール構想」

子どもたち 「1人に1台」のコンピュータを整備するGIGAスクール構想が始まりました文部科学省の 「GIGAスクール構想」は、日本全国のすべての小中学校・特別支援学校の児童生徒に、 「1人1台」のタブレットやノートパソコンなどのコンピュータや、学校での高速なインターネット回線といった ICT環境を整備することを1つの目的としています。

「子どもたちの学びを止めない」ために、2020年度中に「1人1台」環境の整備を目指すほか、緊急時における家庭でのオンライン学習環境をつくり、高等学校での環境整備もサポートしていくことが盛り込まれています。

ちなみに、 GIGAスクール構想の 「GIGA」 は 「Global and Innovation Gateway for All」 の略称です。

インターネットやコンピュータなどのデジタル技術を最大限に活用することで、すべての子どもたち一人ひとりに合った学びを提供し、 時代に沿ったグローバルで 革新的な新しい教育を行うことを意味しています。

これからの学校教育では、鉛筆やノートと同じように、コンピュータが学びの道具の1つとなります。

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