サーチコンソールの使い方 5選
1. 検索パフォーマンス
サイトの「クリック数」「合計表示回数」「平均CTR」「平均掲載順」の変動をグラフで見ることができます。
デフォルトでは合計クリック数、合計表示数が表示されているかと思いますので、必要に応じて見たい項目のチェックをつけてください。
またサイト全体の値が表示されていますが、様々な条件での絞り込みも可能です。
2. カバレッジ (ページのインデックス登録)
Googleのインデックス登録に関するレポートを確認できるページです。
インデックス登録されていないページはGoogleの検索結果に表示されないため、せっかくページを作成・更新しても全くユーザーの流入がないということが起きてしまいます。
エラー
文字通り何らかの問題が発生しています。
エラーになったページに関してはインデックス登録されないため、インデックスさせたいページでエラーが検知された場合は、ただちに修正することをおすすめします。
詳細に関しては、棒グラフの下にある「詳細」から見たいステータスを選択することで、そのステータスが検知されたURLの一覧を確認できます。
エラーに関しては修正方法も含めてSearch Consoleヘルプに記載されているのでこちらを参考にすると良いと思います。
修正が完了した際には、完了した報告をしましょう。
ステータスの詳細ページから「修正を検証」を押すことで検証を始めてくれます。
検証の状況・結果に関しては、先程の「修正を検証」が「詳細を表示」に変わるのでそこから確認できるようになります。
検証完了までの時間ですが、1ヶ月程度が多いように感じます。
ですが3ヶ月以上かかる場合もあります。
除外
エラーはデフォルトで表示されるため、気にしている方も多いかと思いますが、見落としがちかつエラーと同じくらい見ておきたいのがこの「除外」のステータスです。
「除外」も基本的にインデックス登録はされません。
エラーとの違いは、ページ自体には正常にアクセスできるものの、インデックス登録しないのが適切であるとGoogleに判断されたページになります。
これは大きく以下の2つに分かれます。
- サイト管理者が意図してインデックス登録させないようにしている除外 (無視して問題ない除外)
- 意図していない除外 (対応を検討する必要がある除外)
【意図してインデックス登録させないようにしている除外】
主に以下のようなステータスが当てはまります。
- noindex タグによって除外されました
- ページ削除ツールによりブロックされました
- 代替ページ(適切な canonical タグあり)
- ページにリダイレクトがあります
このような場合は、サイト側からGoogleにインデックス登録しないでほしい旨を伝えているということになります。
それらの指定が適切にされているのであれば、上記のような除外は気にしなくて問題ないと思います。
ただし実装のミスなどで意図してないページにこれらのステータスが出ている場合もあるので、念の為、該当するURLの一覧を確認しておくと安心です。
【意図していない除外】
こちらは主に以下のようなステータスが当てはまります。
- 重複しています。ユーザーにより、正規ページとして選択されていません
- 重複しています。送信された URL が正規 URL として選択されていません
- 重複しています。Google により、ユーザーがマークしたページとは異なるページが正規ページとして選択されました
- クロール済み – インデックス未登録
これらに関しては、インデックスされることを期待しているページに出ていることが多いかと思いますので、対応を検討しましょう。
動的に生成しているページではこうした重複による除外が起きやすいですが、特に検索ページなどクエリパラメータ(クエリストリング)が付与されるページで見られることが多いです。
上記に当てはまらず重複と見られている場合は、ページのコンテンツを見直す必要があるかもしれません。
人の目で見て明らかに似たコンテンツが多いと感じるのであれば、各ページ独自のコンテンツを追加するなどが対応として考えられます。
「クロール済み – インデックス未登録」に関しては、ヘルプにも詳細は書かれていません。
おそらくそれだけ様々な要因でこちらに該当するケースがあるのだと思います。
このように除外にも非常に重要な情報が記載されています。
有効ページが減り、除外ページが増えたという場合は、変更で何か問題があった可能性が高いので気にして見ておきましょう。
カバレッジに表示されるステータスの説明は、すべてSearch Consoleヘルプの「ステータスの理由」に記載されています。
3. サイトマップ
このページからXMLサイトマップ(sitemap.xml)を送信することができます。
サイトマップのURLを入力して送信するだけです。
便利なポイントとして、送信したサイトマップのファイル単位で先程説明したカバレッジが確認できる点があります。
つまりサイトマップで送信したURLに限定してエラーがあったか、除外されてしまったのかなどが確認できます。
4. ページエクスペリエンス
- ウェブに関する主な指標
- モバイル ユーザビリティ
- HTTPS
の3項目が確認できます。現在はモバイルの結果のみ表示されます。
指摘があればカバレッジと同様「不良」や「エラー」といった形で通知されます。
5. クロールの統計情報
Googleにインデックス登録してもらうためには、Googlebotにクロールしてもらう必要があります。
この機能ではGoogleのクロール履歴を閲覧することが可能です。
機能の場所がわかりにくいため、なかなか気付けないかと思います。
「設定」 を開くと「クロールの統計情報」という項目があり、そこからレポートを開くことができます。
レポートではいつどのくらいのクロールリクエストが来たかや、集計期間内の平均応答時間、レスポンスコードの割合などを確認できます。
色々と見れる項目が多いのですが、突然クロールリクエスト数が減ったり、逆に増えることがあったら注意して見てみたほうが良いかもしれません。
サイトを改善する上で多い悩みは「クロールが少ない(クロールの頻度が低い)」ということかと思います。
考えられる要因としては、コンテンツの面では
- 変更頻度の低い情報がある場合
- サイトの品質が高くない場合
技術的な面では
- サイトのレスポンスが遅い
- HTMLが壊れている
- サポートされていないコンテンツがある
といったことがあげられるようです。
メール通知がONになっているかチェック
最後に、メールの通知機能がONになっているか確認しておいてください。
「ユーザー設定」>「メール設定」に行き、「メールによる通知を有効にする」のチェックが入っていればOKです。
デフォルトはONになっているので特に変更した記憶がなければ大丈夫でしょう。
この通知がONになっていると本記事で触れたエラーが検知された際や検証が完了した際などにメールが届きます。
通知自体はサーチコンソールの「メッセージ」からも確認できます。
(カバレッジの「除外」に関してはエラーではないためメールもメッセージも通知されません。自分で確認しに行きましょう。)
またSlack等を使用している場合は、メールが届いた際にエンジニアチームのチャンネルなどにも通知を飛ばすようにしておけば、より気付きやすくなるのでおすすめです。
おわりに
ウェブサイトにかかわるすべての方が対象です。ジェネラリストからスペシャリスト、初心者からベテランまで、どなたにもお使いいただけます。
今回紹介した機能以外にも便利な機能がまだありますので、慣れてきたらぜひ他の機能も触ってみてください。