Raspberry Piに興味があるけど、いろんなタイプがあって、どれを買っていいかわからない….
あなたに合ったラズパイ選びの参考になるように、種類と性能を解説します。
そもそもラズパイってなに?という方はこちらの記事を見てください。
Raspberry Piの種類と性能
2022年時点、Raspberry Piには第1世代 (Raspberry PiあるいはRaspberry Pi 1 ) と第2世代 (Raspberry Pi 2)、第3世代 (Raspberry Pi 3)、第4世代 (Raspberry Pi 4) があります。
また、Raspberry Pi よりも小型のModel Aやさらに小さなRaspberry Pi Zero、キーボードと一体化したRaspberry Pi 400も販売されています。
Raspberry Pi 4 Model B、 Raspberry Pi 400
2019年6月に発表され、 国内では最新の第4世代Raspberry Pi (RaspberryPi 4) は高速な処理を実現しています。
パソコンにも見劣りしない性能で、一般的な利用方法であれば問題なく利用できます。 クアッドコアCPUを搭載するほか、メインメモリーは1Gバイト、 2Gバイト、 4Gバイトの3モデルが用意されています。 映像出力用HDMIが2ポートあり、 複数のディスプレイに接続することもできます。
有線LANにギガビットイーサネットを採用しており、 1Gbpsでの通信が可能です。
このほかUSB 3.0 コネクタを装備し、電源コネクタとしてはUSB Type-Cが採用されています。
Raspberry Pi 4 B 8GB コンピュータボード
2020年11月には、 Raspberr Pi4をキーボード内に組み込んだ 「Raspberry Pi 400」の提供を開始しました。
日本では日本語配列キーボードとUS配列キーボードが販売されています。
Raspberry Pi 400 キーボードコンピュータ単品
Raspberry Pi 3 Model B / B+ ModelA+
2016年2月に販売が開始されたのが第3世代となる 「Raspberry Pi 3 Model B」 です。 CPUが64 ビット(1.2GHz) に対応したモデルです。第2世代では有線LANのみでしたが、Raspberry Pi 3から無線LANやBluetoothを搭載し、 無線通信ができるようになったのが特徴です。
2018年3月には新たなモデルの 「Raspberry Pi 3 Model B+」が登場しました。 Raspberry Pi 3 Model Bに比べCPUの動作周波数は1.4GHzになりました。 また、温度管理機能が搭載され異常な高温にならないようCPUの動作を押さえられるようになっています。有線LANはギガビットイーサーネットを採用しました。
ただし、イーサネットアダプタがUSB 2.0に接続する方式であったため、通信速度が300Mbps程度に抑えられています。 また、 有線LANから電源供給が可能となるPoE (Power over Ethernet) にも対応しています。
さらに、2018年11月にはModel B+ より大きさを3分の2程度にした 「Raspberry Pi 3 Model A+」が登場しました。 小型化、 有線LANなし、 USB1ポートなど、 機能を限定しています。 ただし、 無線通信機能が搭載されているため、 無線LANアクセスポイントに接続して通信することが可能です。 価格は Model B+ より安価となっています。
Raspberry Pi 2 Model B
2015年2月に登場したのが第2世代の 「Raspberry Pi 2 Model B」 です。 クアッドコアCPUを採用し、動作周波数も初代に比べ900MHzと高速化されています。 メインメモリーは初代の2倍である1Gバイト搭載されました。 高速化が図られ、 初代に比べ性能が6倍も向上しています。
また、2016年10月には64ビットのCPUに変更された V1.2が登場しています。 V1.2 も Raspberry Pi 2Model B として販売されています。
Raspberry Pi Model B+、 Model A+
2012年4月に初めて登場したのが第1世代の 「Raspberry Pi Model B」 です。 32ビット CPU (700MHz)、256Mバイトのメインメモリーを搭載していました。 100Baseのイーサーネットを搭載しており、ネットワークに接続して通信できるようになっていました。 ただし、電子部品などを接続して制御できるGPIOは26ピンと現在のラズパイ (40ピン)より少なかったほか、2つのUSBポート、ストレージとしてフルサイズのSDカードを利用するなどの違いがありました。
2013年2月にはModel Bよりも小サイズの 「Raspberry Pi Model A」が登場しました。 小型化、有線LANなし、USB1ポートなど、機能を限定しています。
2014年6月に 「Raspberry Pi Model B+」、 2014年11月に 「Raspberry Pi Model A+」 と、 初代モデルを改良したモデルが登場します。 どちらもGPIOが40ピンに増え、 ストレージがmicroSDに変更されています。 ModelB+はUSBが4ポートと増えています。
Raspberry Pi Model B/B+ / A+ など、 2016年3月以降に登場したモデルは、メインメモリーの容量がChapter 1-1 Raspberry Pi とは512Mバイトと強化されています。
Raspberry Pi Zero / Zero W/Zero WH/Zero 2W
2015年11月には、 65×30×3mm と Raspberry Pi Model Aよりも小さな 「Raspberry Pi Zero」が販売されています。 極めて小さく、さらに5ドルと低価格なのが特徴です。 小さく安価ですが、CPUは第1世代のRaspberry Pi より高性能です。 GPIOも搭載されており、外部の電子回路の制御も可能です。 2016年5月に販売開始した Raspberry Pi Zero V1.3 はカメラインタフェースを備え、 Raspberry Pi 専用のカメラを接続できます。
2017年2月には、 Raspberry Pi Zero に無線LANとBluetooth機能を実装した 「Raspberry Pi Zero W」 が登場しました。 また、あらかじめGPIOにピンヘッダがはんだ付けされている 「Raspberry Pi Zero WH」も提供されています。
2021年10月には、 Raspberry Pi 3と同じBCM2710A1 をSoCとして利用したRaspberry Pi Zero 2 Wを販売開始しました。 ただし、 動作クロックは1GHzに落とされています。 小さな筐体で高速な動作が可能となっています。
OSを必要としない 「Raspberry Pi Pico」
2021年1月、 Raspberry Piの新エディション 「Raspberry Pi Pico」 がリリースされました。 従来のRaspberry Piはストレージに書き込まれた Raspberry Pi OSなどの OS を起動する必要があります。 パソコンのように使える利点がありますが、OSを起動するまでの時間がかかったり、機能が高いため価格も高価であったりしました。 電子部品を動かすだけの用途ではこの点がネックでした。 そのため、そういった用途の場合、 Arduino や PICなどといった安価なマイコンが主に利用されています。
まとめ
コロナや災害、政治的な問題で、現在ラズパイは品薄状態が続きています。オークションや通販アプリでは、プレミアがつき、高額で取引されています。ただ、性能的にも使い勝手的にも、やはりPi4がおすすめです。
Raspberry Pi 4 B 8GB コンピュータボード
ラズパイを操作することで、コンピュータが動く仕組みや、電子工作、サーバの設置、プログラミングなど、楽しみながら学ぶことができます。お気に入りのラズパイを手に入れて、快適で楽しいラズパイライフを!